サブマリーナのグリーンはなぜ高い?カーミット・ハルクの価格が高騰する5つの理由

ロレックス サブマリーナ グリーンはなぜ高いのか?【完全ガイド】

「グリーンサブって、なんでこんなに高いの?」
時計好きなら、一度はそんな疑問を持ったことがあるのではないでしょうか。

ロレックス サブマリーナには「黒サブ」「青サブ」などいろいろなバリエーションがありますが、グリーンサブだけは明らかに別格の価格がついています。中古市場では、黒サブよりも50万円〜100万円以上高いことも珍しくありません。

なぜグリーンサブだけが特別視され、プレミア価格になっているのか?

その理由は単なる人気だけではなく、「希少性」「デザインの特別感」「資産価値」「海外需要」など、いくつもの要素が複雑に絡み合っています。

この記事では、グリーンサブが高い理由を初心者にもわかりやすく徹底解説します。

モデルごとの違いや、黒サブとの価格差、今後の相場予想まで、時計選びで迷っている方にも役立つ情報をお届けします。

目次

グリーンサブとは?【基本情報とモデル別解説】

ロレックス サブマリーナの中でも、「グリーンサブ」と呼ばれるモデルは特別な存在です。黒サブと比べてなぜこんなに価格が高いのか?と感じる方も多いでしょう。

実はグリーンサブには、他のモデルにはない独自の歴史と特徴があります。

ここでは、グリーンサブの基礎知識と、それぞれのモデルごとの違いを解説します。

まずは、「グリーンサブってどんなモデル?」というところから整理していきましょう。

カーミット(初代グリーンサブ)の特徴

「グリーンサブ」と聞いて、最初に思い浮かぶのが初代グリーンサブ「カーミット(Ref.16610LV)」です。

2003年に、サブマリーナ誕生50周年を記念して登場した特別モデルで、グリーンのアルミベゼルが特徴です。

文字盤は黒で、ベゼルだけが鮮やかなグリーン。
この独特の色使いが、当時は「賛否両論」でしたが、今ではコレクター垂涎のモデルとなっています。

「カーミット」の名前の由来は、セサミストリートのカエルのキャラクターから。

そのグリーンカラーが似ていることから、時計ファンの間で親しまれる愛称として定着しました。

カーミットは2003年〜2010年までの生産で、すでに生産終了。市場に出回る数が限られているため、中古市場では年々価格が上昇しています。

ハルク(2代目グリーンサブ)の特徴

次に登場したのが、2010年〜2020年まで製造された2代目グリーンサブ「ハルク(Ref.116610LV)」です。

このモデルは、文字盤もベゼルも全面グリーンで統一されたデザインが特徴です。

カラーリングが鮮やかで、インパクト抜群。
「ハルク」というニックネームは、マーベルの緑の巨人「ハルク」にちなんで付けられた呼び名です。

ハルクは、セラミックベゼル(セラクロム)を採用しており、傷がつきにくいのも魅力。また、文字盤のグリーンは光の加減で表情を変えるため、見る角度によって楽しめる美しさがあります。

2020年に生産終了したことで、現在ではプレミア価格が定着しており、300万円を超えることも珍しくありません。

現行モデル(126610LV)の特徴と違い

2020年から登場したのが、現行グリーンサブである「Ref.126610LV」です。

こちらは、「カーミット復活」とも言われるモデルで、文字盤は黒、ベゼルはグリーンという構成に戻りました。

ただし、初代カーミットと比べると、

  • ケースサイズが40mm→41mmに微増
  • ベゼルはセラミック仕様(セラクロム)
  • 最新ムーブメント搭載(Cal.3235)

など、スペック面では大きく進化しています。

「ハルクほど目立つグリーンはちょっと…」という人には、この現行グリーンサブが選ばれることが多いです。

ただし、現行モデルはまだ流通量も多いため、価格は比較的安定しています。とはいえ、黒サブよりは常に高めの相場を維持しています。

なぜグリーンサブだけ他モデルより高いのか?

「ロレックス サブマリーナの中でも、なぜグリーンだけ高いの?」この疑問は多くの時計ファンが抱いています。

同じサブマリーナでも、グリーンモデルは黒サブや青サブと比べて明らかにプレミア化しています。

これは、単に「色が違うから」では説明しきれません。グリーンサブには、市場価格が上がるべくして上がる理由があるのです。

ここでは、グリーンサブが他のモデルより高い理由を、5つの視点から詳しく解説していきます。

①:生産終了モデルが多く、流通量が少ないから

グリーンサブの価格が高騰している最大の理由は、生産終了による希少性です。

例えば、初代グリーンサブ「カーミット(Ref.16610LV)」は、2003年の登場から2010年までの約7年間で生産終了

2代目の「ハルク(Ref.116610LV)」も、2010年から2020年までの約10年間で終了しています。

つまり、すでに新品は市場に存在しません。時計市場では「生産終了=希少性のスタート」です。

特にグリーンサブは、正規店で新品を買うチャンスがなくなった今、中古市場に残る在庫が減るたびに価値が上がる構図になっています。

例えば、2020年にハルクが生産終了した直後、相場は一気に50万円〜80万円ほど上昇しました。
「もう新品で買えない」という事実が、プレミア化を加速しているのです。

②:ブランドカラー「グリーン」の特別感があるから

ロレックスのグリーンは、単なる色ではありません。「ロレックスグリーン」と呼ばれるほど、ブランドを象徴する特別なカラーです。

世界的な高級時計ブランドの中で、「緑色=ブランドイメージ」にしているのはロレックスだけと言っても過言ではありません。

そのため、グリーンモデルは記念モデルや限定感のある特別モデルに使われることが多いです。

また、グリーンは「成功」「繁栄」を意味する色として、特にアジア圏では縁起物としても人気があります。

「ただのカラーバリエーション」とは、ファンの認識が全く違うのです。

この「特別な色」というだけで、市場では価格が上がりやすい傾向があります。

③:デザインが唯一無二(グリーンダイヤル+ベゼルの希少性)

グリーンサブのデザインは、他のサブマリーナとは一線を画します。

特に2代目の「ハルク」は、文字盤とベゼルが全面グリーンで統一されているのが特徴です。

この統一感は、ロレックスのスポーツモデルの中でも非常に珍しく、唯一無二の存在感を放っています。

光の加減で色味が変わるグリーンダイヤルは、角度によって深みのある緑に見えたり、鮮やかなグリーンに見えたりと、所有しているだけで楽しめる魅力があります。

また、初代カーミットも、黒文字盤×グリーンベゼルという斬新なデザインが、「サブマリーナ=黒ベゼル」の常識を覆しました。

このデザイン性の高さと、「他に代わりがない」という希少性が、価格を高騰させる大きな理由です。

④:プレミア仕様(ファット4・ビッグスイスなど)が存在するから

グリーンサブには、「ただの中古品」では済まされない「レア個体」の存在があります。

たとえば、初代カーミットの中でも初期ロットにだけ存在する「ファット4」。これは、ベゼルの「40」の「4」の数字が太めにデザインされている希少仕様です。

また、「ビッグスイス」と呼ばれる文字盤表記の違いもコレクターに人気があります。

こういった仕様違いは、時計好きの間で「ミントコンディションなら数百万円単位で価格が変わる」ことも珍しくありません。

レア個体は、「時計としての価値」+「コレクターアイテムとしての価値」が乗るため、さらに高騰しやすいのです。

これがグリーンサブの相場を押し上げる要素のひとつです。

⑤:海外需要と円安が追い風になっているから

グリーンサブは、日本国内だけでなく、海外からも高い人気を誇ります。

特にアジア圏では「グリーン=繁栄・成長・お金」といったイメージが強く、中国や東南アジアの富裕層がこぞって購入しています。

近年の円安も影響し、海外バイヤーから見ると日本の時計市場は「割安」に映るため、グリーンサブはインバウンド消費の対象になりやすいのです。

実際、コロナ明けからは「中国人バイヤーが日本の時計店でグリーンサブをまとめ買いしている」という報道も増えました。その結果、国内の在庫はさらに減少し、価格は上昇。

「世界的に欲しい人が多い」これもグリーンサブの価格を押し上げる重要な理由です。

黒サブとグリーンサブの比較【なぜ価格差が出るのか?】

ロレックス サブマリーナといえば、「黒サブ」を思い浮かべる方が多いでしょう。

シンプルで飽きのこないデザイン、どんなシーンでも使える万能モデルとして長年愛されてきました。

一方、「グリーンサブ」は黒サブと比べて明らかに高い価格で取引されています。特に中古市場では、同じ年式・同じスペックでもグリーンサブだけ飛び抜けて高いことがほとんどです。

「色が違うだけで、なぜこんなに差があるの?」
と疑問に感じる方も多いはず。

ここでは、黒サブとグリーンサブの価格差が生まれる理由について、定価・流通量・リセールバリューの3つの視点から詳しく解説します。

定価と中古価格の違い

まずは、定価と市場価格を比較してみましょう。

現行モデル(2025年時点)の定価は
以下の通りです。

モデル定価(税抜)
黒サブ(Ref.126610LN)約1,560,000円
グリーンサブ(Ref.126610LV)約1,620,000円

この段階では、たったの6万円ほどの差です。

しかし、実際の中古市場ではこの差が大きく広がります。

モデル中古・並行価格(2025年)
黒サブ(Ref.126610LN)約220〜240万円
グリーンサブ(Ref.126610LV)約270〜320万円

中古市場では50万円〜80万円以上の差がつくケースもあります。

過去モデルになると、その差はさらに顕著です。

  • 黒サブ(Ref.116610LN):約180〜210万円
  • ハルク(Ref.116610LV):約300〜350万円

「同じ時代のモデルなのに、なぜここまで違うの?」と驚く人が多いのも無理はありません。

流通量と希少性の違い

この価格差の理由は、流通量と希少性の違いにあります。

黒サブは、ロレックスが「定番商品」として長年作り続けているモデルです。流通量が多く、中古市場でも比較的手に入りやすいのが特徴です。

一方でグリーンサブは、「特別仕様モデル」という位置づけ。

初代カーミットやハルクは既に生産終了しており、現行モデル(126610LV)も黒サブほどの流通量はありません。

さらに、グリーンサブはコレクター需要が非常に高いため、「市場に出回る数が極端に少ない」のが現状です。

  • 「持っていても手放したくない」
  • 「コレクションとして保有している」

こうしたオーナーが多いため、黒サブよりも中古市場の在庫が圧倒的に少なく、「欲しい人が多いのに、物がない」状態が続いています。

リセールバリューの違い(実際の売却価格)

リセールバリュー(売却時の価格)も、グリーンサブと黒サブでは大きく異なります。

黒サブは安定して高値で売れるものの、流通量が多いため価格は一定の範囲に収まります。

「売るときも困らないけど、爆発的に高騰することは少ない」これが黒サブの特徴です。

一方でグリーンサブは、リセール時に驚くほど高く売れるケースが多いです。

  • ハルクを定価で買って、数年後に2倍以上で売却できた
  • カーミットの初期ロット(ファット4)がプレミア化して、数百万円で取引されている

こうした事例が実際に多く存在します。

「使わずに保管していたら資産が増えた」
グリーンサブは、そんな現象が起こりやすいモデルなのです。

実用性 vs 資産価値、どちらを重視するか?

黒サブとグリーンサブ、どちらが「良い時計」かは使う人の価値観によります。

  • 黒サブは「実用性重視」
    スーツにもカジュアルにも合わせやすく、傷がついても気にせずガシガシ使える。まさにオールラウンダー。
  • グリーンサブは「資産価値・希少性重視」
    使うというより「持っていること自体がステータス」になりやすいモデル。コレクション向け。

「普段使いしたいなら黒サブ、資産としても楽しみたいならグリーンサブ」このように、使い方や考え方によって選ぶべきモデルは変わるのです。

グリーンサブの価格は今後どうなる?【市場動向と予想】

「グリーンサブの価格は、これからどうなるのか?」購入を検討している方にとって、これは最も気になるポイントでしょう。

すでに価格が高騰しているグリーンサブですが、今後も値上がりするのか、あるいは相場が落ち着くのか。

この予想は、時計市場の動向と世界情勢を踏まえるとある程度の傾向が見えてきます。

ここでは、「これからグリーンサブを買おうか迷っている人」向けに、今後の価格動向と考え方を解説します。

今後さらに上がる?それとも落ち着く?

まず結論から言うと、「急激な値下がりは起きにくい」と見られています。

理由は以下の通り
  • 生産終了モデル(カーミット・ハルク)の市場在庫は年々減っている
  • ロレックス全体のスポーツモデル人気は依然として高い
  • グリーンサブはブランドカラー「グリーン」の特別感が強い
  • 世界的なインフレや円安で「実物資産」にお金が流れやすい状況

こうした背景から、「グリーンサブは高値安定、もしくは緩やかな上昇を続ける」と予想されているのが現状です。

ただし、短期的に見れば相場がやや落ち着く可能性もあります。

たとえば、以下のようなケースでは「一時的な価格調整」が起きることも考えられます。

  • 世界的な景気後退(リセッション)
  • 富裕層の消費マインド低下
  • 投資資産の整理売りによる市場在庫増加

それでもグリーンサブの場合、「数が少ない」「欲しい人が多い」という現状から考えると、急激に値崩れする可能性はかなり低いと言えるでしょう。

初心者が買う場合の注意点

「じゃあ今買っておいた方がいいの?」と考える方も多いかもしれません。

ですが、時計購入は「焦らず、納得して選ぶ」のが一番です。

特にグリーンサブは、高額な買い物になるため、以下のポイントに注意してください。

■ モデル選びに注意

  • 初代カーミット(16610LV)は「ファット4」などのレア仕様を狙うと価格は跳ね上がります。
  • ハルク(116610LV)は市場で人気ですが、状態によって大きく価格が異なります。
  • 現行モデル(126610LV)は流通量が増えているため、価格は比較的安定していますが、それでも黒サブよりは高い状態です。

■ 付属品の有無を確認

  • 箱・保証書(ギャランティ)が揃っているか
  • オリジナルパーツか(ベゼルやブレスが交換されていないか)

これらはリセール時の価格に大きく影響します。
資産価値を意識するなら「フルセット」を選ぶのがおすすめです。


■ 購入は信頼できるショップで

グリーンサブは高額商品なので、並行輸入店や中古店で買う場合は信頼性重視が鉄則です。

オーバーホール歴や、メンテナンス履歴が明確な個体を選びましょう。

結局「今は買い時」なのか?

これについては、「今が高いからこそ、後で安くなる」という考えは通用しにくいのがグリーンサブの特徴です。

なぜなら、グリーンサブは単なる商品ではなく、
「市場に残る数が減り続ける時計」だからです。

欲しいモデルが明確に決まっていて、価格に納得できるなら、「今買う」という選択も十分アリです。

逆に、「もっと安くなるまで待とう」と考えていると、その時には市場から消えてしまう可能性もあります。

【FAQ】グリーンサブに関するよくある質問

グリーンサブについて調べていると、よく出てくる質問や疑問があります。

ここでは、「実際に多い質問」に1問1答形式でお答えします。

ハルクとカーミットはどっちが高い?

現時点(2025年)では、状態や個体によりますが「ハルクの方が高いケースが多い」です。

理由は、ハルクは全面グリーンのデザインで特に人気が高いことと、生産終了からまだ日が浅く、状態の良い個体が多いからです。
ただし、カーミットでも「ファット4」などのレア仕様はさらに高騰しています。

グリーンサブは今後も値上がりする?

急激な値上がりは難しいかもしれませんが、緩やかに高値安定する可能性は高いです。

特にハルクやカーミットは生産終了しているため、在庫が減れば自然と価格は上がりやすいです。
一方で、世界情勢によっては短期的な相場の変動もあるので、「長期目線」で考えるのが基本です。

初心者でもグリーンサブを買って大丈夫ですか?

初心者が買っても問題ありませんが、「使うため」なのか「資産として持つため」なのか、目的を明確にするのがおすすめです。

グリーンサブは資産価値が高いため、「飾っておく時計」として購入する人も多いです。
一方で、普段使いしたい人には黒サブの方が気兼ねなく使えるというメリットもあります。

状態によって価格はどれくらい変わる?

グリーンサブは状態次第で数十万円以上価格が変わることも珍しくありません。

  • 未使用品やフルセット → プレミア価格
  • 傷が多い・付属品なし → 相場より安くなる

といった具合です。
「綺麗な状態で保つこと」が資産価値を守るコツです。

まとめ:グリーンサブが高い理由を理解して、納得の選択をしよう

ロレックス サブマリーナのグリーンモデル、いわゆる「グリーンサブ」は、なぜこれほどまでに高いのでしょうか?

この記事で解説してきたように、グリーンサブが高い理由は単なる人気や話題性だけではありません。

  • 生産終了による希少性
  • ブランドカラー「グリーン」の特別感
  • 他モデルにはないデザイン性
  • レア仕様の存在(ファット4など)
  • 海外需要と市場全体の動向

これら複数の要素が絡み合い、「高くても欲しい時計」「むしろ高くなる時計」としてプレミア化しています。

✅ 「欲しいと思ったときが、買い時」

時計市場は常に動いています。

「もっと安くなってから買おう」と思っていると、次に欲しいと思ったときにはさらに価格が上がっている。グリーンサブは、そんなことが珍しくないモデルです。

もちろん、無理に購入をおすすめすることはありません。ですが、もしあなたが「グリーンサブが欲しい」と感じているなら、今の市場動向をしっかり理解した上で、後悔しない選択をすることが大切です。

グリーンサブは、時計として楽しめるだけでなく、「資産」としても長く持てるアイテムです。
時計選びは、「自分が納得できるかどうか」が何より大事。

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