「エルメスって、本当に資産になるの?」
そんな疑問を抱いたあなたは、ただの“ブランド好き”ではありません。
それは、“価値”を見極めようとする視点の現れです。
確かにエルメスは、ただの高級品ではありません。入手困難なバーキンやケリーは、時に定価を大きく超えて取引されることも。
持っているだけで値が上がり、数年後に売却すれば利益が出る──まるで株や不動産のような“資産”として、今注目されているのです。
- エルメスのどんな商品が資産になるのか?
- なぜそこまで高く売れるのか?
- 2025年以降の価格はどう動いていくのか?
この記事では、エルメスの本当の価値と、資産としての魅力を徹底的に解説します。「欲しい」だけでは終わらせない、「未来につながる買い方」を知る準備はできていますか?
エルメスは本当に資産になるのか?その価値の本質とは
「エルメス=高級ブランド」。これは多くの人にとって当然の認識です。しかし今、エルメスは「ただの高級品」ではなく、「資産」として注目されています
バッグが値上がりする、希少性が高まって転売価格が跳ね上がる、などといった現象が後押しし、
“買った時より高く売れる”ケースすら珍しくありません。
では一体、エルメスのどのような商品が資産になるのでしょうか?そして「価値が落ちないモノ」と「そうでないモノ」の違いとは?
この章では、「エルメスは資産になるのか?」という疑問を、価値の本質から解き明かしていきます。
資産になるエルメスの特徴とは
エルメスのアイテムが“資産”とされる背景には、いくつかの明確な理由があります。

そしてそれは、単に「高価だから」「有名ブランドだから」というだけではありません。
まず、エルメスの代表格とも言える「バーキン」や「ケリー」。
これらのバッグが“投資対象”とまで呼ばれるのは、年々価格が上がり続けているからです。例えばバーキンは、過去10年間で新品定価が約1.5倍に。
しかも、新品は簡単に手に入らないため、中古市場の方が高値になることすらあります。
また、資産性を持つエルメスアイテムには、
以下のような共通点があります:
- 希少性が高い(数量限定・販売ルートが限られている)
- トレンドに左右されにくいデザイン(時代を超える美しさ)
- 職人技術による耐久性(長く使えるからこそ資産化)
- ブランド側の流通管理が徹底(値崩れしない構造)
このように、エルメスの商品は単なる「物」ではなく、価値が設計されたプロダクトなのです。
一方で、注意点もあります。すべてのエルメス商品が値上がりするわけではありません。
たとえば一部のアパレルやカジュアル系ラインは、コレクター需要が弱く資産性も低めです。
だからこそ、資産性を意識してエルメスを買うなら、「何を買うか」以上に「なぜ買うか」を意識することが重要です。
“値段が下がらない”だけでなく、“持っていること自体に意味がある”。それが、資産になるエルメスの本質です。
アクセサリーも資産になる?カテゴリ別分析
「エルメス=バッグ」のイメージが強いかもしれませんが、実はアクセサリー類も資産価値を持つことがあります。

中でも注目されているのが、ジュエリー・腕時計・スカーフ・ベルトといったカテゴリです。
たとえば、「シェーヌダンクル」シリーズのブレスレットは、元々メンズ向けとして登場しましたが、今や性別を問わず人気の鉄板アクセサリー。
定価では入手困難なサイズやモデルは中古市場でもプレミアがつき、新品定価を超える価格で流通することも珍しくありません。
また、エルメスのスカーフも“単なる布”ではありません。
伝統的な手捺染技法を用い、絵画のような完成度と希少性を持つスカーフは、海外のオークションハウスでも取引対象となっています。
特に初期モデルや限定デザインはコレクターからの需要も高く、資産的な観点からの注目度が年々上昇しています。
しかし、どのアクセサリーでも資産になるわけではありません。
以下のようなポイントを押さえておくと、価値あるアイテムを見極めやすくなります。
- ブランド内での歴史・系譜があるか
- 希少モデルかどうか(限定・製造終了など)
- 素材やサイズによる価格差(特にシルバーやゴールド)
- 有名人・インフルエンサーの着用で注目度が上がっているか
エルメスのアクセサリーは、バッグと違って比較的手の届きやすい価格帯にあるため、初心者が「資産になるモノ」として狙うには好スタート地点かもしれません。
バッグほど高額ではないけれど、選び方次第ではしっかりと価値が積み上がっていく。それが、エルメスアクセサリーの面白さです。
エルメスの価値がないと言われる理由
「エルメスって、実際はそこまで価値ないよね?」こんな意見を聞いたことがある人もいるかもしれません。

まず、「価値がない」とされやすいのは、量産系のアパレルやファッション雑貨。
たとえばTシャツやカジュアルなサンダルなどは、毎シーズン新作が出るうえ、リセール市場でも値崩れしやすく、資産価値という点では弱い部類に入ります。
擦れ・ヨレ・日焼け・カビなどがあると、それだけで査定価格が3割、ひどいと半額以下になることも珍しくありません。エルメスという“ブランドの看板”があるからといって、無条件に価値が保証されるわけではないのです。
さらに、買い方やアイテムの選定を間違えると、「買っても値段が下がるだけ」という結果になりかねません。エルメスは投資的価値を持つ一方で、情報リテラシーがないと損をすることもあるという側面を持っています。
ただ、だからこそ面白いとも言えます。
しっかり知識を持ち、見る目を養えば、“本当の価値”を見抜ける人になれるからです。
エルメスに“価値がない”のではありません。価値のあるものを見抜けるかどうか、それが大切なのです。
入手困難なエルメスが価値を生む理由
欲しくても手に入らない──これこそがエルメスが「資産」になり得る最大の理由かもしれません。
供給量を絞り、販売ルールを厳格にし、“選ばれた人”にしか届かないよう設計された仕組み。
この希少性が、エルメスを単なる消費財ではなく、「金融資産に近い存在」へと押し上げています。
この章では、エルメスの中でも特に“入手困難”とされるバッグや財布の情報と、それをめぐるルール・文化、そして驚くべき顧客心理について掘り下げていきます。
2025年入手困難バッグ・財布ランキング
2025年現在も、エルメスの人気アイテムは買いたくても買えない状況が続いています。中でも特に入手困難とされるバッグ・財布には、ある“共通点”があるのです。
①:バーキン

まず王者的存在が「バーキン」。名前を聞いたことがある方も多いと思いますが、実際に店舗で「ください」と言ってすぐに出てくるものではありません。販売は基本的に非公開・指名制で行われ、購入実績がないと紹介すらされないという声もあるほどです。
②:ケリー

次点は「ケリー」。バーキンと並ぶアイコンですが、こちらも同様に販売数が極端に少なく、予約・取り寄せといった購入ルートは基本的に存在しません。
③:コンスタンス

さらに「コンスタンス」というミニバッグも、SNS映えするデザインから若年層にも人気が高まり、特に黒・ゴールド金具のモデルは即完売&高騰状態が続いています。
べアン(財布)

財布部門では、「ベアン」が不動の1位。特にゴールド金具やエキゾチックレザーのモデルは、海外の富裕層が先に押さえてしまうこともあるため、日本国内での流通は極端に限られています。
このようにエルメスの人気アイテムは、「売っていない」のではなく、「売ってくれない」のが実情。
結果的に、それが投資対象としての価値を高め、市場価格の上昇につながっているのです。
入手困難=資産価値。限られた人しか手に入れられないからこそ、価値が生まれるのです。
エルメスの暗黙のルールと購入条件

エルメスの店頭に行って「バーキンください」と言っても、手に入らない──それはもはや、ある種の“常識”ともなっています。
でも、その裏には、エルメスならではの独自の文化とルールが存在するのです。
ひとつは「購入実績によるランク分け」。過去にどれだけの金額をエルメスで使っているかが、新作バッグや人気商品を案内されるか否かのカギを握っています。これを俗に「エルパト(エルメスパトロール)」と呼ぶファン層もあるほど。
加えて、バッグを買うためにはまず他のカテゴリの商品を一定数買う必要がある、という噂も。

これはエルメスが“ブランド全体として顧客と関係性を築きたい”という戦略に基づいたもの。
さらには、一見さんお断りのような対応が取られることも。担当スタッフとの信頼関係がないと、いくらお金を持っていてもバッグは紹介されないことがあります。
こうした暗黙のルールは時に排他的とも取られますが、裏を返せば希少性を守るための仕組み。だからこそエルメスは、ただ高級なだけでなく「資産」として扱われるのです。
売るために売らない──それが、エルメスというブランドの戦略なのです。
本当のお金持ちはバーキンを買わない理由とは

「本当のお金持ちは、バーキンを買わない」
このフレーズ、一見すると矛盾しているように聞こえませんか?しかし実際、超富裕層の間ではこの考えがある種の“常識”となっていることがあります。
バーキンやケリーといったエルメスのアイコンバッグは、確かに高級です。そして資産価値もあります。けれど、誰もが欲しがり、争奪戦になっているということは、裏を返せば「所有しているだけで“分かりやすいお金持ち”に見えてしまう」ということ。
つまり、それをあえて持たないという選択は、「他者の目を意識しない真の余裕」や「ラグジュアリーに対する自信」を表すシグナルでもあるのです。
実際、世界的なビリオネアやハリウッドセレブの中には、人前ではあえてシンプルなバッグを選ぶ人も少なくありません。
エルメスの中でもバーキンやケリーではなく、カスタマイズされた限定アイテムや、一般流通されない非公開ラインを所有しているケースも。
このような選択は、「他者からどう見られるかより、自分が何を感じるか」を優先するスタンスの現れ。
一流の富裕層が「自分だけの贅沢」を求める中で、バーキンのような“記号的価値”の強いアイテムを避ける傾向があるのも、自然な流れかもしれません。
なぜなら、“見せびらかしの道具”としての人気が薄れても、“投資対象”としての需要は依然高いから。むしろ落ち着いた流通が確立されることで、価値が安定しやすくなるとも言えるでしょう。
本物のお金持ちは、ブランドを誇示しない。でも彼らは、価値を知っている──それが、バーキンを超えたエルメスとの付き合い方なのです。
エルメスの高額転売と将来の価値予測
「買ってすぐに定価以上で売れる」──そんなブランドが現代に存在すること自体、驚きかもしれません。
しかし、エルメスはまさにそれを現実にしている数少ない存在。中でも、転売市場におけるエルメスの流通は、もはやひとつのマーケットとして成立していると言っても過言ではありません。
この章では、
- どんなエルメスが高く売れるのか?
- 2025年以降の価格動向はどうなるのか?
- 転売はバレるのか?
未来のエルメス価値予測まで含めて、投資視点で掘り下げていきます。
高く売れるエルメス|資産化するアイテムは?
エルメスの中でも、特に「高く売れる」「資産として成立している」と言われるのは、やはりバッグ類。

これらのバッグは、新品での入手が極めて困難なため、中古市場でプレミア価格が付きやすい。
特に以下のような条件が揃うと、価格が一気に跳ね上がる傾向があります。
- 希少素材(クロコダイル、リザード、オーストリッチなど)
- ゴールド金具
- 人気色(黒・エトゥープ・ゴールド・ナタなど)
- 小さいサイズ(25cm、ミニサイズなど)
- 未使用品、または状態が極上
たとえば、2024年に某リユース大手で販売されたバーキン25(黒・ゴールド金具・トゴレザー)は、定価約160万円にもかかわらず、販売価格は280万円超でした。
定価の約1.7倍という驚きの上昇率です。
また近年では、“レアカラー”や“職人イベント限定モデル”のような超希少品が、アジア・中東のバイヤーによって競り落とされることも多く、世界的な価値競争が激化しています。
それに加えて、状態の良いアクセサリーやジュエリーも注目されつつあります。特にシェーヌダンクルのシルバーブレスレットや、バーキンモチーフのチャームは、小さくても回転率の高い“売れる資産”として扱われています。
結局のところ、“エルメスだから売れる”のではなく、「売れるように選ばれたエルメス」があるということ。
選び方次第で、ただの贅沢品が、現金化できる資産へと変わるのです。
本当に高く売れるエルメスは、買う時点で“誰かが欲しがる”ことが見えている。これが資産としての条件です。
転売はバレる?リスクと注意点を解説
「エルメスを転売したらバレるの?」という疑問を抱える方も多いのではないでしょうか。

エルメスは転売対策にかなり力を入れているブランドの一つ。特に店舗での購入履歴や、顧客の購入傾向はしっかり管理されており、定価で買ったアイテムがすぐに市場に出回れば、店舗側が気づくことも多いのです。
バレた場合どうなるか?
これは明確な「罰則」があるわけではありませんが、その後バッグを案内されなくなったり、優先顧客から外されることもあると言われています。
つまり、エルメスとの関係が絶たれるのです。
また、法的にも注意が必要です。個人でも転売による収益が継続的・反復的に発生すれば「事業所得」や「雑所得」として課税対象になる可能性があり、申告を怠ると脱税リスクにもなりかねません。
さらに、悪質な場合や偽物と組み合わさる場合には、商標法違反・詐欺罪に問われるリスクも。
つまり、転売がすべてNGではないにせよ、「どこまでが合法か?」「どの程度ならセーフか?」を知らずに動くのは非常に危険です。
一方で、資産価値としての売却は何も違法ではありません。自分の持ち物を適切に手放すのは自由です。
問題になるのは、「利益目的で過剰に繰り返すこと」や「その意図を隠してブランドとの関係を続けること」なのです。
転売は、リターンも大きい。でも代償もある。その事実を、忘れないでください。
2025年の価格予測とリセールバリューの行方
2025年の今、エルメスの価格は上昇が続くどころか、むしろ加速しているように見えます。

過去のラグジュアリーブランドは「景気が落ち込めば価格も落ちる」という経済的セオリーに従っていましたが、エルメスはその常識を超えているのです。
これは材料費の高騰だけではなく、ブランド戦略としての“意図的な希少価値づくり”によるものです。
今後の動向を予測するうえで鍵となるのは、以下の3点です。
- 富裕層人口の増加(特にアジア圏、中東圏)
- 円安による国内価格のさらなる上昇
- ブランド自身が供給を絞り続ける戦略の持続性
これらを総合すると、2025年〜2026年にかけて、バーキンやケリーのリセール価格はさらに高騰する可能性があります。特に25cmのミニサイズや希少レザーのモデルは、中古市場で定価の2倍近い価格になる可能性も現実味を帯びてきました。
一方で、注意すべきは「急激なトレンド変化」や「レギュラーモデルの供給拡大」による価値の分散。たとえば同じ“黒のバーキン”でも、2023年以降は流通量が増えた影響で、一部のモデルでは価格がやや落ち着く傾向も見られました。

そのため、今後のエルメスを資産として見た場合、
- 「希少モデルに絞る」
- 「購入時点から再販を見越した管理をする」
- 「価値が伸びるトレンドを追う情報感度を保つ」
といった意識がますます重要になってきます。
そしてもうひとつ。ブランドの“価値の源泉”は、数字だけでは測れません。
価格が上がる。価値も上がる。でも何より、“持っていたい”と思わせてくれる。それが、エルメスという資産の最大の魅力なのです。
まとめ:エルメスは“モノ”を超えた資産価値がある
エルメスは、単なる高級ブランドにとどまりません。所有することで「価値」が生まれ、「お金」が動き、「時間」を超えて評価される」。それは、まさに“資産”と呼ぶにふさわしい存在です。
もちろん、すべての商品が資産になるわけではありません。
バッグでもアクセサリーでも、「どれを、いつ、どう買うか」によって、価値は大きく変わります。
さらに、売り方や手放すタイミングを見誤れば、期待したようなリターンが得られないこともあります。
けれど、だからこそ面白いのです。
美しさと機能性、ブランドの歴史、流通のコントロール、そして人々の憧れ。そのすべてが重なり、エルメスはただの“高い買い物”ではなく、意味ある選択=未来に繋がる投資へと昇華していくのです。
この記事を読んだあなたが、もしエルメスを「欲しい」と感じているのなら、それは単なる物欲ではなく、“価値を見極める目”が動き出した証拠かもしれません。
あなたが選ぶ一品が、ただのラグジュアリーを超えて、「資産」になる日も、きっと遠くないでしょう。
本記事のポイントまとめ
- エルメスは一部商品が「資産」として成立しているブランドである
- バーキンやケリーは特に価格が上がりやすい代表的資産アイテム
- バッグ以外にもアクセサリーやスカーフが資産性を持つ場合がある
- エルメスは流通量を意図的に絞ることで希少価値を保っている
- 「購入実績」や「顧客ランク」によって入手可否が左右される
- 転売行為はブランド側に把握されやすく、リスクもある
- エルメス商品はすべてが資産になるわけではない
- 2025年以降も値上げ傾向は続き、リセール価格も高まる可能性がある
- 真のお金持ちはバーキンを持たず、より深い価値観で選ぶ傾向がある
- 資産としてのエルメスを手に入れるには、情報収集と戦略が必要