「シャネルのバッグって、資産になるんじゃないの？」「買ったばかりなのに、もう中古で値下がりしてる…？」
そんな疑問や不安を抱えて「シャネルの値崩れ」が気にある方へ。華やかなイメージの裏で、実は値崩れするモデルと価値が上がるモデルには明確な差があります。
特にマトラッセのような定番アイテムでも、「買って後悔した」「思ったより使いづらい」と感じる人が一定数存在するのが現実。
その一方で、「買って数年で値上がりした」「むしろ投資になった」という声も確かにあります。
では、なぜそんな差が生まれるのか？
本記事では、シャネルのバッグや財布が値崩れする理由や、逆に価値が落ちない選び方、投資としての可能性までを徹底解説します。
「後悔しないシャネルの選び方」を知って、自信を持って手に取れる一品に出会いましょう。
本記事を読んで分かること
- シャネルのバッグが値崩れする理由とその背景
- 値崩れしにくいモデルや選び方のポイント
- 資産価値として注目されるバッグ・財布の条件
- シャネルは本当に投資になるのか？
シャネル値崩れの実態とその背景
「憧れのシャネルは一生モノ」──そんな思いを抱いて購入したバッグが、ある日中古市場で驚くほど安値で出回っている。そんな現実を見て、ショックを受ける人は少なくありません。
シャネルのアイテムがなぜ値崩れするのか？背景にはブランド戦略、流通状況、ユーザー心理など複雑な要因が絡みます。
この章では、「なぜ値崩れするのか」そして「値崩れする商品とそうでない商品との違い」を丁寧に整理し、あなたの不安や疑問に向き合っていきます。
シャネルのマトラッセで後悔が多い理由
てかシャネルって似たようなデザイン多いしシンプルで正直可愛いと思えないなぁ。マトラッセとか微妙だった、、シンプルすぎて
— ねるねる前アカウント消えました (@mogumogu8989oe) March 3, 2024
マトラッセ──シャネルの代名詞とも言えるバッグを買って、「思っていたのと違った」と後悔する人がいます。なぜ、そのようなギャップが生まれるのでしょうか。
①：価格が高い
まず、マトラッセの価格帯は非常に高額です。定価は年々値上がりし、現在では100万円を超えるモデルも珍しくありません。
しかし、買取価格は決して安定していないのが実情。トレンドや状態に左右されやすく、「1回使っただけでも半額以下の査定になった」という事例もあります。
②：サイズやカラーで失敗
また、サイズやカラー選びで失敗するケースも多く、特に大きすぎるサイズや派手なカラーはコーディネートに悩むことが多く、使わなくなってタンスの肥やしになることも。
ブログやSNSでは「思い切って買ったのに、実際は出番が少ない」「高い割に使いづらい」という後悔の声もよく見られます。
シャネルマトラッセは本当に何も入らないし手放すか考え中🤔飾り用に持っておくか、、、見栄張って値上げ前に買ったけど友達と遊ぶ時になんか嫌味だし彼氏には内緒だし。ピコタン2〜3個買えるわ😂
— あんみつ (@ajmwt093254) June 15, 2022
商品の数が少なく、購入も困難
さらに注意したいのが、シャネルの販売戦略そのもの。年々供給量を絞り、「レア化」によってブランド価値を維持していますが、その裏で“買えない”ことがステータスになり、結果として転売価格が不安定化しやすいという副作用も出ています。
一目惚れで手にした憧れのバッグが、想定外のリセール価格になったとき、後悔はより強くなるもの。
シャネルは美しい。しかし、選び方を誤ると後悔の対象にもなり得るのです。
シャネルのミニマトラッセを買えない現状とは
「どこを探してもない」──シャネルのミニマトラッセは、今や“幻のバッグ”とさえ言われるほど希少な存在になっています。
公式サイトには掲載されていても、店舗に問い合わせると「入荷未定です」と言われる。予約もできず、抽選もない。それが“買えない”最大の理由です。
人気商品である「ミニフラップバッグ」
特に人気なのは「ミニフラップバッグ」と呼ばれるモデル。クラシカルなキルティング、ゴールドチェーン、コンパクトなサイズ感。
ファッション性と使いやすさを兼ね備え、若年層から富裕層まで支持を集めていますが、生産量が極端に少なく流通数も限定的。国内全店舗で月に数点しか入荷しないこともあると言われています。
転売市場も影響
入荷情報を追って購入した個人や業者が、購入直後にフリマアプリや二次流通で倍以上の価格で販売。公式価格が50万円前後に対し、転売価格は80万〜100万円というケースも珍しくありません。
「正規価格で買いたい」という本来の顧客ほど手が出せなくなってしまうという、逆転現象が起きているのです。
ミニマトラッセがない理由は？
なぜこんな状況が生まれたのか？ 理由のひとつはブランドの戦略的な希少価値の演出にあります。供給を絞ることで「持っていること自体が価値」とされる環境を作り、価格の上昇を後押ししています。
それにより、手に入れられる人はさらに限られ、欲しい人は増え続けるという構造が完成しているのです。
結論として、今の「ミニ マトラッセが買えない」という状況は一時的なものではなく、シャネルが意図的に作り出した“希少価値”の一環であると考えるべきです。
手に入れたいなら、並外れた情報収集力とタイミングの良さ、そして覚悟が必要になるでしょう。
手に入らないからこそ、価値がある──その言葉の裏にある現実も、知っておくべきです。
シャネル マトラッセ購入についての
ブログの傾向
「実際に買った人の声を聞きたい」──それが、シャネル マトラッセを検討している多くの人の本音です。
店舗では聞けないリアルな感想や、SNSには載らない細かい事情が知りたくて、購入ブログに辿り着く読者は後を絶ちません。
ポジティブな声
ひとつは、「大満足だった」という体験談。これは多くの場合、クラシックなデザインや黒のラムスキン、ゴールド金具といった“定番中の定番”を選んだ人たちの声です。
コーディネートがしやすく、飽きが来ず、年齢を問わず持てる。そうしたポイントが後悔を生みにくくしています。
ネガティブな声
一方で、「思っていたより使いづらい」と感じた人のブログも多数存在します。特に多いのは、サイズ感に関するギャップ。
マトラッセは収納力が少なく、長財布やスマホ、化粧ポーチを入れるとパンパンになるという声が目立ちます。また、「重い」「肩が凝る」「チェーンが食い込む」といった使用時の負担もブログでよく語られています。
買うまでの流れについても気になるところ
もうひとつ、興味深いのが「買うまでの流れ」に関する記述。ブログでは、正規ブティックでの接客体験、海外旅行先での購入、免税の活用方法など、それぞれの“買い方”に個性が出る点が読み応えを生んでいます。
特に、価格重視でヨーロッパで購入したという体験談には、タイミングや為替の影響まで書かれており、検討中の人にとって非常に参考になる情報源となっています。
とはいえ、すべてのブログが正確な情報を提供しているわけではありません。
中にはステマや過度な宣伝も見受けられるため、読み手のリテラシーも重要です。複数の視点から検討し、自分に合ったモデルや購入方法を見極める力が求められます。
ブログを“答え”としてではなく、“ヒント”として読む。そうすれば、後悔のない選択に一歩近づけるはずです。
シャネルのバッグが値崩れしやすい時期
シャネルのバッグは「いつ買っても価値が落ちない」と思われがちですが、実は値崩れしやすい“時期”が確かに存在します。
このタイミングを知らずに購入・売却すると、思わぬ損を被る可能性があるのです。
①：モデルチェンジの時期
まず最も典型的な値崩れ時期は、モデルチェンジ直後。たとえば、マトラッセのデザインや素材にマイナーチェンジが入ったとき、それまでの型は一気に“旧型”と見なされます。中古市場では新型が優先的に求められるため、型落ちモデルの価格は下落しがちです。特にステッチ幅やチェーン形状など、一見目立たない変更であっても価格に差が出る点は見逃せません。
②：季節の変わり目
次に注意すべきなのは、季節の変わり目。春から夏、秋から冬といったタイミングで、ファッションアイテム全体の動きが鈍くなる傾向にあり、買取相場も連動して下がることがあります。特に明るい色味のバッグは冬に価値が落ちやすく、逆に暗色系は夏に売れにくいため、売却時期の選定は非常に重要です。
値上げ直後は？
また、シャネルが年に数回行う値上げ直後も一見好機に見えますが、要注意。なぜなら、値上げ直後は「買い控え」が起きやすく、市場全体の流通が鈍化することがあるためです。
この結果、中古買取市場では一時的に「値上げ前の在庫」が溢れ、買取価格が下がるという逆転現象が発生することもあります。
為替レートも重要
そしてもう一つ見逃せないのが、景気の動向や為替レート。円高が進むと海外購入が有利になり、国内市場の中古価格が下がる傾向があります。
特に2020年代以降はシャネルがグローバルで価格統一を図っていることもあり、為替の影響は以前より大きくなっているのが現状です。
こうして見ると、シャネルのバッグは“タイミング次第で資産にも損失にもなりうる”非常に繊細な存在だということがわかります。値崩れを避けるには、「今が売り時か？」と一歩立ち止まって考える冷静さが必要です。
ブランドの輝きに目を奪われる前に、売り買いのタイミングもきちんと見極めましょう。
CHANELの値上げ2025はいつ？注目の情報
2025年に関しても、すでに業界内外でささやかれはじめており、購入を検討している人にとっては極めて重要なトピックです。
過去数年の動向を振り返ると、
CHANELは2020年以降ほぼ年に2回のペースで価格を上げており、2021年〜2024年には10〜15％の上昇率を記録することもありました。
特にフラップバッグやボーイシャネルなどの人気モデルは重点的に値上げされ、もはや“投資商品”とも言える水準になっています。
2025年については、現時点では公式発表はされていないものの、例年通りであれば春（3〜4月）または秋（10〜11月）に実施される可能性が高いと見られています。
これは、CHANELが過去にこの2つのタイミングで値上げを実施してきたという事実に基づいています。
2025年の値上げは注意
また、2025年の値上げは特に注意が必要です。その理由は2つあります。
1つ目は、ユーロ高と原材料費の高騰。円安が進めば、日本国内での価格がさらに引き上げられる可能性があります。
2つ目は、CHANELのラグジュアリーブランドとしての戦略的方向性。近年、富裕層への集中戦略が強化されており、「一部の人にしか手が届かない」価格帯を目指しているという見方も強まっています。
つまり、「いつか買う」では遅すぎる可能性があるということ。価格は待ってくれません。
「来月買おう」と思っていたバッグが、数万円〜十数万円も高くなってしまうという現象が、これまでにも繰り返し起きているのです。
でも慌てて買うのも注意
一方で、「値上げを知って買い急いだものの後悔した」という声もあります。慌てて買うのではなく、“価値のある買い物”かどうかを冷静に判断する目も大切です。
ブランドの値上げは圧力にもなりますが、同時に自分自身の購入動機を見直すチャンスでもあります。
「買うべきタイミング」は、情報と冷静な視点が決めるもの。焦らず、でも見逃さないことが肝心です。
シャネルを安く買える国はどこ？
「海外旅行でシャネルを買えば安いって本当？」そう思ったことはありませんか？
実は、シャネルはグローバルで価格統一を目指しているブランドのひとつではありますが、それでも“お得に買える国”は確かに存在します。
ただし、その背後には為替や税制、免税制度、タイミングなどさまざまな要素が絡んでいるのです。
もっとも安く買えるのはヨーロッパ圏
結論から言えば、2025年現在、シャネルを最も安く買える可能性が高いのは「ヨーロッパ圏」、特にフランス・イタリア・スペインです。
なぜなら、これらはシャネルの本拠地であることに加え、他国に比べて定価が低めに設定されていることが多く、さらに「VAT（付加価値税）」の免税制度があるためです。
免税を活用すれば、商品価格の10〜15％が戻ってくることもあり、大きな差額になります。
たとえば、日本で50万円のマトラッセがフランスでは4,000ユーロ前後（約64万円）というケースもありますが、VAT還付を受けると実質5,400ユーロ（約56万円）程度に。為替次第では国内より10万円以上お得になることもあるのです。
注意すべきことも
渡航費や宿泊費、さらには円安などの為替状況によっては結果的に高くついてしまうことも。さらに、現地ブティックでの在庫状況や入店予約制度の厳格化により、「行っても買えなかった」というリスクも増加しています。
また、最近ではヨーロッパの一部都市で、地元民優先の販売制限やパスポートチェックが行われることもあり、観光客には厳しい環境になりつつあります。
このため、“今すぐ買いに行けば得”という単純な話ではなくなってきているのが実情です。
とはいえ、旅行のついでに、計画的に購入するというスタンスなら、ヨーロッパ圏での買い物は非常に魅力的です。
特にセール時期や年末年始は観光客向けの在庫も充実しやすく、チャンスが広がるタイミングでもあります。
賢く手に入れたいなら、“値段”だけでなく“行動計画”がカギになります。旅と買い物、どちらも後悔しないために──冷静な判断を忘れずに。
シャネル値崩れを防ぐ選び方と対策
シャネルのバッグは魅力的である一方で、値崩れのリスクを伴うアイテムでもあります。しかし、すべてが一様に値崩れするわけではありません。
この章では、値崩れしないバッグやブランドの選び方を軸に、より賢い選択と後悔のない買い物をするための視点を提供します。
値崩れしないブランドバッグの特徴
「せっかく高いお金を出して買うなら、価値が落ちないバッグが欲しい」──これは誰もが望む本音でしょう。
では、値崩れしにくいブランドバッグとは、どのような条件を備えているのでしょうか？
その中で、特に値崩れしにくいとされるバッグには、いくつかの共通点があります。
値崩れしないバッグに共通する5つの特徴：
- ブランドの歴史と評価が安定している（例：シャネル、エルメス、ルイ・ヴィトン）
- 定番モデルとして認知されている（例：シャネルのクラシック フラップ、ヴィトンのスピーディ）
- 中古市場でも流通量が多く人気が持続している
- シンプルなデザインと定番カラー（黒・ベージュ）で流行に左右されにくい
- 丁寧に扱われた状態である（保管・使用方法が価値を左右する）
これらの特徴を持つバッグは、時間が経っても市場価値を維持しやすく、買取価格が大きく崩れることが少ないのです。
たとえば、シャネルの中でも「クラシック マトラッセ」は定番中の定番で、モデルチェンジが少なく、世界中で一定の需要があるため、相場が安定しやすい傾向にあります。
一方で、限定色や奇抜な素材のものは“旬”を過ぎると価格が一気に落ちることがあります。
また、「ハイブランド＝値崩れしない」という認識には注意が必要です。たとえば、某イタリアブランドのように、デザイン性は高くても流通や認知度の面で中古市場が弱ければ、価値はあっという間に目減りします。
つまり、価格だけでなく「どのモデルか」「どんな市場で評価されているか」まで考えるのが、バッグ選びで後悔しないコツなのです。
本当に価値のあるバッグは、見た目以上に“売っても値がつく”という裏付けがあります。あなたの選ぶ1点が、未来の価値になることもあるのです。
値崩れしないブランド財布とは？
バッグと同じく、“財布”もまたラグジュアリーブランドの中で多くの人が投資的に考えるアイテムです。
それでもなお、選び方次第で「値崩れしない財布」は確実に存在しています。
まず押さえておくべきポイントは、財布は“実用性＋ブランド価値＋耐久性”が問われるアイテムであるということ。いくら高級ブランドでも、使いにくければ人気は続かず、リセールバリューも低下します。
では、どんなブランドの、どんな財布が値崩れしにくいのでしょうか？以下は、その代表的な要素です。
値崩れしにくい財布に共通するポイント：
- 人気のブランドであること（CHANEL、Louis Vuitton、Hermèsなど）
- 定番モデルであること（例：シャネル「ボーイシャネル」や「クラシックウォレット」）
- 黒やベージュなどの定番カラーであること
- 状態が良いこと（角スレ、ファスナー不良がない）
- 希少価値の高い限定品であっても、“使いやすさ”が評価されていること
特にCHANELの財布は、「コンパクトで高級感がある」として近年人気が高まっています。
中でも「クラシックフラップ ウォレット」はバッグのデザインを踏襲しており、コレクター需要が強いため、使用済みであっても高値で売れる傾向にあります。
ただし、“珍しい色”や“派手な装飾”は注意が必要です。一時的に話題になっても、中古市場では敬遠されやすく、値崩れが早い傾向があります。
また、ファスナーや金具の劣化があると査定に大きく影響するため、日頃からの丁寧な扱いが重要になります。
財布はバッグ以上に“回転率の高い”商材です。毎日手にするからこそ、状態が価格に直結します。その分、「きれいに使って、必要なくなったら早めに手放す」という戦略が、価値を損なわずに売るうえで有効です。
選ぶべきは、“誰が見ても魅力的”と思える財布。市場での需要が、あなたの財布の価値を最後まで守ってくれます。
資産価値のあるバッグを見極めるコツ
ブランドバッグは一部のモデルにおいて、購入価格以上で売れることもある現代。
その背景には、ファッションアイテムとしてだけでなく、“持っていることで価値が維持される”モノとしての役割があるからです。
では、資産価値のあるバッグとはどのように見極めるべきなのでしょうか？
「高い＝資産」ではない現実
多くの人が「高額＝資産」と考えがちですが、それは半分正解で半分誤解です。バッグの資産価値は、価格以上に“市場での需要の強さ”と“再販しやすさ”が左右します。
つまり、売ろうと思った時に“買いたい人がいるか”どうかが決定打になるのです。
市場で評価されるバッグの特徴
エルメスのバーキン、シャネルのクラシック・マトラッセなどが代表例です。これらに共通するのは、「時代に流されないデザイン」「限定性」「常に安定した需要」です。
加えて、ブランドが定価を継続的に上げていることも、市場価値を押し上げる要因になっています。
“使える投資”としてのバランス感覚
とはいえ、どれだけ価値があっても、“使わないまま飾っておくだけ”では意味がありません。
だからこそ大切なのは、「日常的に使える」「状態を保ちやすい」「どんな場面でも合う」バッグを選ぶことです。
そうした一品は、持つことがストレスにならず、かつ時間が経っても価値が落ちにくいのです。
美しさだけでなく、価値の持続性にも目を向けること。これが資産としてのバッグを見極める第一歩です。
ブランドバッグは投資になる？
「ハイブランドのバッグは投資対象になるのか？」──これは近年、資産運用に関心を持つ人々の間でよく交わされるテーマです。
特にシャネルやエルメスのように、年々価格が上昇しているブランドは、金融商品とは別の“モノの資産”として注目を集めています。
では、本当にバッグは「投資対象」として成立するのでしょうか？
結論から言えば、一部のブランドとモデルに限っては、確かに投資としての側面があります。 これは専門家も認める事実であり、実際に資産運用のポートフォリオの一環としてバッグを保有する富裕層も増えています。
たとえば、以下のような条件を満たす場合、バッグは高い投資性を持ちます：
投資価値のあるブランドバッグの条件：
- ブランド自体に世界的な信用と市場がある
- 過去10年以上にわたり安定して値上がりしているモデル
- 限定的な生産量、または販売が制限されている
- 中古市場においても即時に買い手が見つかる人気モデル
シャネルのクラシックマトラッセはその代表例です。2020年代初頭には70万円台だったモデルが、2025年には100万円を超える価格にまで高騰。
しかも、中古でも状態が良ければ90万円台で売買されることもあり、現金に近い資産として扱えるレベルです。
投資になるとは限らない
ブランドの知名度は高くても、需要が限定的だったり、モデルチェンジが多く“型落ち”になると、値崩れは避けられません。
投資として気を付けること
また、投資としてバッグを扱う場合、「保管環境」「使用頻度」「売却タイミング」の3つが重要なファクターになります。
湿気や紫外線で劣化すれば一気に価値は下がり、使い込みすぎれば“実用品”としての価値しか残らなくなります。
つまり、バッグは“資産になりうるが、扱いを間違えればすぐ負債にもなる”繊細な投資商品なのです。
ファッションとして楽しみながら、将来の価値も見据える。これこそが、モノに強い現代的な投資感覚なのかもしれません。
20年前のシャネルの値段はいくら？
比較考察
「今こんなに高いけど、昔はどうだったの？」という疑問を持ったことはありませんか？
シャネルの価格はこの20年で驚くほど上昇しており、その変化はもはや“インフレ”という言葉では片付けられないほどです。
ここでは、20年前の価格と現在の価格を比較しながら、その背景や意味を深掘りしていきます。
2005年前後、シャネルのクラシック・マトラッセ（ミディアムサイズ）は、日本国内の正規価格で約20万円台後半〜30万円前後でした。
現在（2025年）はどうかというと、モデルによっては100万円を超えるのが当たり前。同じ形のバッグが、20年で実に3倍以上に高騰しているのです。
シャネル8/1値上げ🥲🥲
— りり子🩵🦪 (@w_azp6) August 1, 2024
クラシックスモール👜23cm
2021年6月 712,800
2021年7月 832,700
2021年11月 960,300
2022年3月 1,045,000
2022年8月 1,149,500
2022年11月 1,280,400
2023年3月 1,370,600
2023年6月 1,428,900
2023年9月 1,526,800
2024年3月 1,676,400
2024年8月 1,758,900(+82,500) https://t.co/uzbs1RnXv8
これは他のブランドと比較しても異例のスピードです。エルメスやルイ・ヴィトンも価格改定を繰り返していますが、シャネルは特に“短期間に大きな値上げ”を繰り返すブランドとして知られています。
特に2020年以降は、1年に2回以上の値上げが続き、消費者の間では「買うなら今！」という焦燥感さえ生まれるほどです。
なぜここまで価格が上昇したのか？
その背景にはいくつかの要因があります：
- ブランド戦略の変更：より富裕層向けへシフト
- ヨーロッパとの価格差を是正する“グローバルプライシング”の導入
- 原材料の高騰、職人不足といった供給面でのコスト増加
- 中古市場の拡大による“再販価値”の意識の高まり
今の価格を「高すぎる」と感じるかもしれませんが、それは裏を返せば「持つことに意味がある」と世間が判断しているからこそとも言えます。
20年前に30万円で買ったマトラッセが、今80〜90万円で売れる。これはもはや“使える高級品”ではなく、“育つ資産”と呼べる存在です。
過去を知れば、今の価値の重みが分かる。価格の歴史は、そのブランドの信頼の証でもあるのです。
シャネルは高級ブランド？改めて検証
「シャネルは本当に高級ブランドなのか？」──この問いに対し、多くの人は「もちろん」と即答するでしょう。
しかし、改めてその“高級”の意味を掘り下げてみると、その実態は単なる価格や知名度以上に、深い戦略とブランド哲学に裏打ちされたものであることが見えてきます。
高級ブランドと言えるのは
まず、高級ブランドにはいくつかの本質的な条件があります。単に価格が高いだけでなく、
- 伝統と歴史がある
- 希少性があり、手に入れにくい
- 商品・サービスに一貫した美学がある
- 所有者に社会的な象徴性をもたらす
というような側面が揃って初めて、“ラグジュアリー”と呼ばれる存在になります。
シャネルは1910年にガブリエル・シャネルによって創業されて以来、「モードの革命児」としてファッション界を牽引し続けてきました。
マトラッセやツイードジャケット、N°5といった伝説的プロダクトの数々は、そのデザインだけでなく、「時代を変えた思想」の象徴としての価値を持っています。
販売においてのブランドコントロール
また、販売方法においても徹底したブランドコントロールが施されています。オンライン販売を極力制限し、対面での購入体験に価値を置くのも、“選ばれた人にだけ持たせたい”というブランドの思想を反映しているのです。
近年では値上げによってさらに敷居を上げ、「誰でも持てるブランド」から「持つことがステータスになるブランド」へと進化を遂げています。
これは単なるマーケティングではなく、ブランドの価値を維持・上昇させるための必然的なステップなのです。
もちろん、高級ブランドであるからといって誰にでも合うとは限りません。シャネルを持つということは、その哲学・ストーリー・歴史を背負うことでもあります。
つまり、シャネルが高級ブランドであるかという問いに対しては、「Yes」であり、「それ以上の意味を持つ存在」だと答えるのが正しいでしょう。
価格だけでは測れない価値を持つ──それが本当の“高級ブランド”の証です。
まとめ：シャネル値崩れに惑わされない賢い選択を
シャネルは一見“価値が落ちにくいブランド”と思われがちですが、実際にはモデル・時期・選び方次第で大きな差が出ます。
しかしそれは裏を返せば、正しい視点で選べば「資産になるバッグ」も手に入れられるということです。
値崩れを避けたいなら、流行だけで判断せず、“使いやすさ”や“市場価値の持続力”に目を向けましょう。そして何より、自分にとって納得できる買い物であるかどうかを大切にしてください。
本記事で分かった10のポイント：
- シャネルのバッグでもモデルによって値崩れの差が大きい
- マトラッセは憧れが強い反面、後悔の声も少なくない
- ミニマトラッセは入手困難で、投資性は高いが選び方が重要
- 資産価値を求めるなら、定番×黒×ゴールドなど王道を選ぶべき
- 海外購入では欧州が安いが、渡航費や在庫リスクも考慮が必要
- 値上げタイミング（春・秋）は市場動向を見極めるチャンス
- シャネルは投資対象にもなり得るが、売却前提で管理する必要あり
- 値崩れしない財布は、シンプルかつ人気モデルに集中している
- 過去20年で3倍以上に高騰したモデルもあり、“持つ価値”は増加中
- 高級ブランドとしての価値は価格以上に“思想と哲学”に宿る
“値段”より“価値”に目を向けて。選び方ひとつで、そのバッグは一生ものにも資産にもなります。