ロレックスはガンガン使う? 毎日使うべきか迷う人へ|実用時計の本質と後悔しない使い方

ロレックスはガンガン使うべき?【後悔しない使い方と注意点】

「ロレックスの時計って、傷がつくのが怖いから使えない…」

そんな悩みを持っている方、実はとても多いです。

しかし、ロレックスは本来「ガンガン使うために作られた時計」とも言われます。高級時計なのに、実用性を追求してきたブランドがロレックスです。

この記事では、「ガンガン使う派」と「大事に保管する派」の考え方を整理しながら、後悔しないロレックスの使い方について詳しく解説します。

目次

ロレックスは本当に「ガンガン使える時計」なのか?

「ガンガン使う」というと、どうしても雑に扱うイメージがあるかもしれません。

でも、ロレックスの場合は話が少し違います。

ロレックスはそもそも、実用性を最優先に考えて作られた高級時計

例えばダイバーズウォッチの「サブマリーナ」や、登山家向けの「エクスプローラー」などは、
極限の環境で使われることを前提に開発されています。

つまり、「ガンガン使える」のは、ロレックスが持つ本質的な魅力でもあるのです。

ここでは、なぜロレックスは「使ってこそ価値がある」と言われるのか、具体的に見ていきましょう。

耐久性・素材の特徴【傷は気にするべき?】

ロレックスが「ガンガン使える」と言われる理由のひとつは、抜群の耐久性にあります。

ケースやブレスレットには、904Lステンレススチール(ロレックス独自名:オイスタースチール)が使われています。

これは、一般的な時計メーカーが使う316Lステンレスよりも耐腐食性が高く、傷にも強い素材です。海水にも強いので、海やプールでも安心して使えます。

また、ベゼルにはセラミック(セラクロム)を採用しているモデルも多く、こちらは「ほぼ傷がつかない」と言われるほどの硬度を誇ります。

もちろん、使えば多少の小傷はつきます
ですが、それは「味」として楽しむロレックスファンも多いです。

実際、ヴィンテージロレックス市場では「使い込まれた個体」に価値を見出すコレクターも存在します。

「傷が怖いから使わない」よりも、「使い込んで自分だけの一本に育てる」。そんな楽しみ方ができるのが、ロレックスの魅力と言えるでしょう。

使わないデメリット【油固着・精度の問題】

「ガンガン使うのはちょっと…」と、ロレックスを長期間しまいっぱなしにしている方もいるかもしれません。

しかし、実はロレックスは使わないことにもリスクがあります。

機械式時計は、定期的にゼンマイを巻いて動かすことで、ムーブメント内の潤滑油が適度に回ります。
これを怠ると、油が劣化・固着してしまい、精度が落ちたり、最悪の場合は故障の原因になります。

よく「3か月以上動かさないと油が固まる」と言われるのは、あながち迷信ではありません。

また、ロレックスは自動巻きなので、動かさないとパワーリザーブ(ゼンマイの力)が切れて止まります。定期的に使ってこそ、本来の性能を発揮するのです。

「使うことで守る」という考え方も、ロレックスオーナーにとっては重要になります。

ガンガン使うメリットとデメリットを整理しよう

ロレックスを「ガンガン使う派」の人たちは、単に雑に扱っているわけではありません。

「時計は使ってこそ価値がある」と考えているからこそ、気にせず日常的に使うのです。

ただし、ガンガン使うことで得られるメリットもあれば、当然デメリットもあります。
ここでは、その両方をしっかりと理解しておきましょう。

使うメリット【愛着・実用性・メンテ維持】

ロレックスをガンガン使うことの最大のメリットは、やはり「自分だけの時計に育てられること」です。

新品の状態ではピカピカだった時計も、日々の使用で小傷がついたり、ブレスが馴染んで腕にフィットしてきます。

その過程で、「自分だけのロレックス」になる感覚は格別です。

時計に限らず、革財布や靴と同じように、使い込んでこそ出てくる味わいがあります。

さらに、実用性の高さもロレックスの魅力です。
防水性能は100m以上(モデルによっては300m)、耐磁性や耐衝撃性も考慮されているため、
普段使いで困るシーンはほとんどありません。

また、前述したように、使い続けることでムーブメントの調子も保てます。

「動かさないと壊れる」というリスクを回避できるのも、日常使いの大きなメリットです。

デメリット【傷・リセール価値】

一方で、「ガンガン使うこと」に対するデメリットもあります。
やはり気になるのは「外装の傷」や「使用感」でしょう。

ロレックスのステンレスは硬いとはいえ、全く傷がつかないわけではありません。特に鏡面仕上げの部分(ケースサイドやバックル)は、すぐに擦り傷が目立つようになります。

また、使い込むことでブレスレットが
「ヨレる」
と言われることもあります。

これはブレスのコマの間に隙間ができ、ダレたように見える状態のことです。(実際には、そこまで気にならない人も多いですが、気にする人は気になります。)

さらに、資産価値に影響が出る場合もあります。

たとえば、

「未使用・付属品完備」の個体は、将来的に高値で売れる可能性がありますが、使用感があると買取価格が下がるのは事実です。

ただし、実は「軽度の小傷」程度なら、そこまで大きな減額にはなりません。

新品同様を求める人は別として、「使ってナンボ」と思っている人が中古市場にも多いからです。

つまり、「ガンガン使うことでリセールバリューがゼロになる」なんてことはありません。

ですが、「資産目的」「完全保存用」として考えているなら、やや慎重になる必要があるでしょう。

ガンガン使うなら押さえておきたい「3つのケア」

「ロレックスはガンガン使ってこそ」と言われても、まったく気にせずに使い続ければいい、というわけではありません。

せっかくの高級時計ですから、ちょっとしたケアを心がけることで、長く美しく使い続けることができます。

ここでは、「ガンガン使いたいけど、後悔したくない!」という方のために、最低限押さえておきたい3つのケア方法をご紹介します。

日常のお手入れ【水洗い・リューズ管理】

ロレックスは防水性能が高いので、使い終わったら軽く水洗いするだけでも十分なメンテナンスになります。

特に汗をかいた日は、真水でさっと流して、柔らかい布で拭き取るのがおすすめです。これだけで、ステンレス部分の腐食やサビを防ぐことができます。

また、絶対に忘れてはいけないのがリューズの締め忘れです。

ロレックスの防水は、リューズをしっかりとねじ込むことで成立しています。

これを忘れて海やプールに入ると、内部に水が侵入してしまい、大きな故障につながることも。

「ガンガン使う派」の人でも、リューズチェックだけは習慣にするべきです。

定期メンテナンス【オーバーホール目安】

ロレックスを長く使うためには、5~10年に一度のオーバーホール(分解掃除)が推奨されています。

ただし、ガンガン使う人は5~7年くらいを目安にすると安心です。

オーバーホールでは、

  • 内部のパーツのチェック
  • 潤滑油の交換
  • パッキンの交換(防水性能の維持)

などを行います。

「ガンガン使った結果、壊れてから修理に出す」という人もいますが、それだと修理代が高額になることもあるので、定期的なメンテで予防する方がコスト的にも安心です。

ロレックスは、メーカー修理だけでなく、信頼できる街の時計店でもオーバーホールが可能です。
費用は5万~10万円程度を目安に考えておくとよいでしょう。

使う場面の見極め【シーン別の注意】

「ガンガン使う」と言っても、使い方にはメリハリが必要です。

たとえば、

  • 重い荷物を運ぶ時
  • 工具を使う時
  • バーベキューやDIYなど、ハードな作業をする時

こういった場面では、ロレックスを外しておくことをおすすめします。

なぜなら、横からの強い衝撃や、金属との打ち付けにはさすがのロレックスも弱いからです。

また、温泉やサウナも注意が必要です。
ロレックスのパッキンは優秀ですが、高温になるとゴムパッキンが劣化するリスクがあります。

「日常生活では気にせず使うけど、明らかに危険な場面では外す」これが、ガンガン使いながらも長持ちさせるためのコツです。

こんなモデルならガンガン使ってOK!【おすすめ3選】

「ガンガン使う」といっても、全てのロレックスが同じように適しているわけではありません。

素材や構造によって、ガンガン使いやすいモデルと、慎重に使いたいモデルがあります。

ここでは、「ガンガン使いたい人」に特におすすめできるロレックスのモデル3選をご紹介します。
どれも耐久性が高く、日常使いにピッタリのモデルです。

サブマリーナ【ダイバーズの王道】

まず真っ先に挙げたいのが、サブマリーナです。
「ロレックス=サブマリーナ」と言われるほど、世界的に有名なダイバーズモデルですね。

防水性能は驚異の300m防水
ねじ込み式リューズや、セラミックベゼルなど、日常生活で壊れる心配はほぼありません。

しかも、デザインがシンプルなので、スーツでもカジュアルでも合わせやすい万能時計
実際、多くのロレックスユーザーが「とりあえずサブマリーナをガンガン使う」という選択をしています。

「1本だけ持つならこれ」と言われる理由は、まさに実用性の高さにあります。

エクスプローラー【シンプルで頑丈な相棒】

「もっと軽くてシンプルなモデルがいい」という方には、エクスプローラーIがおすすめです。

エクスプローラーは、登山家や冒険家のために作られたモデルで、堅牢さと視認性を最優先に設計されています。

サイズ感も控えめなので、日常使いで邪魔になることがなく、ジャケットスタイルからTシャツまで幅広く馴染みます。

さらに、エクスプローラーは他のスポーツモデルに比べて比較的リーズナブル

中古市場でも比較的手に入りやすい価格帯なので、「ガンガン使っても惜しくない」と感じる人が多いです。

オイスターパーペチュアル【最もシンプルな実用時計】

最後にご紹介するのが、オイスターパーペチュアルです。
ロレックスの中でも最もシンプルなモデルで、「実用時計の原点」とも言われています。

日付表示もなく、見た目はとてもミニマル。それが逆に、どんな場面でも使いやすい理由になっています。

ケースサイズも36mmや41mmなど、好みに合わせて選べるので、男女問わず人気があります。

防水性能は100m防水と十分。
価格もロレックスの中ではエントリーモデルなので、「気軽に使えるロレックス」として定評があります。

「飾るための時計」ではなく、「使うための時計」として、オイスターパーペチュアルは間違いなくおすすめできる1本です。

【Q&A】ロレックスをガンガン使う人のよくある疑問

ロレックスを「ガンガン使う」って言っても、本当に大丈夫?

そんな悩みを持つ方のために、よくある質問に一問一答形式でお答えします。

傷がついたらどうすればいいですか?

基本的には放置でOK。でも気になる場合は、オーバーホール時に研磨(ポリッシュ)できます。

ただし、研磨はやりすぎるとケースのエッジが丸くなってしまうので注意。
「大きな傷だけ時々研磨する」くらいがベストです。

金無垢モデルもガンガン使って大丈夫?

金無垢は傷がつきやすいので、ステンレスほど「ガンガン」は推奨しません。

もちろん使ってもいいのですが、金は柔らかい素材なので、慎重派には向いていません。

毎日使うと寿命は縮みますか?

むしろ、毎日使う方が時計の調子は良く保てます。

機械式時計は動かしてこそ油が回るので、「使う=守る」と考えてOKです。

海やプールで使っても平気?

はい、基本的に大丈夫です。ただし、リューズはしっかり締めましょう。

使用後は真水で洗い流して、塩分や汚れを落とすのがポイント。
これだけで寿命がグッと伸びます。

ガンガン使うと資産価値はどれくらい下がりますか?

軽い小傷ならほとんど影響しません。
ただし、ガラス割れや重度のブレスヨレは注意。

スポーツモデルなら、多少の使用感は「味」として歓迎されることもあります。

【まとめ】ロレックスはガンガン使う?保管する?あなたに合う選択は

ロレックスは、高級時計でありながら実用時計として作られたブランドです。

だからこそ「ガンガン使う派」と「大事に保管する派」で意見が分かれるのも当然と言えます。

では、あなたはどちらのスタイルを選ぶべきでしょうか?

「時計は使ってこそ価値がある」と思うなら、迷わずガンガン使いましょう。

ロレックスは、もともと過酷な環境で使われることを前提に設計されています。
多少の小傷はむしろ「味」。それがロレックスの楽しみ方のひとつです。

一方で、「投資目的」「資産価値を最優先したい」という人は、ある程度は使い方に気をつけた方がいいかもしれません。
特に金無垢モデルや限定モデルは、慎重に扱うのが無難です。

あなたに合う選択は?

✔ 時計として楽しみたい
→ ガンガン使ってOK!


✔ 資産性を重視したい
→ 使い方はメリハリを。

ロレックスは、ただの「高級品」ではなく「人生の相棒」になれる時計です。

使えば使うほど、自分だけの時間の跡が刻まれていくのがロレックスの魅力。あなたのライフスタイルに合わせた使い方で、ロレックスとの時間を楽しんでください。

この記事のポイントまとめ

  • ロレックスは「ガンガン使ってこそ」の時計
  • 傷も含めて味になる。それがロレックスらしさ
  • 使い方にはメリハリを持ち、自分に合ったスタイルで楽しもう


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